ー… ーガシャン! 「…あー…」 ある日の夜。夕食後の台所での洗い物中、食器の音に我に返る。 手元には、シンクに落として割れたグラス。 (また割っちゃった…) はぁ、と溜息をついて割れ物を包むべく新聞紙を取りに行く。 あの雨の日から一週間と少し。あれ以来、私はお店には行ってない。 なぜなら、大地と会いづらいから。 自分が迷惑だから避けられた、そのことに気付いたら顔を見に行きたくても行けやしなくて、もし行ったとしてもまた避けられたら泣いてしまいそうな自分がいるから。