そんな、まさか でも…あんな意地悪な奴を?あんな口悪い男を? ないない。うん、ない。 (…けど) 本当は、分かってる。 一番優しくて気にかけてくれていて、大切な言葉をくれる人。 「……」 雑巾を持ち戻った店内には、一人細かい破片をほうきではく大地の姿。 「だ、大地。ごめんね」 「…雑巾貸せ」 「はい」 雑巾を手渡す私に大地は目を合わせることもなく、床をふく。