「わ…ありがと」 「別に。どうせタダ働きだから飲み物一杯くらい入れてやれって店長から言われてたし」 「……」 その言葉に甘え作業を中断して、ボードを置きカップを手にとり一口飲む。 口の中にはふわりと広がる濃い甘さ。 「…おいしー…」 変わらぬ味に自然と声と笑みがこぼれてしまう。 「…お前本当美味そうな顔するのな」 「だって美味しいもん!やっぱり大地のココアが一番好き」 「…そうかよ」 つられるように笑う大地に、心が小さく音をたてた。