年齢の割にはしっかりとした子供。最初は顔も合わせてくれなかったけれど、慣れてきたらいつも笑ってた。
『お母さん!今日はトラがハンバーグ作ってくれるってー!』
『やったー!楽しみー!』
『…お前ら、ハンバーグ一つで楽しそうな親子だよなぁ…』
『だって美味しいもの食べられるの幸せだもんねーっ』
『ねーっ』
詩と二人、いつも笑顔で楽しい親子だと思った。
けどそんな日々にも不安はあって、父親になるってことはこの子の人生を背負うんだ、そんなこと俺に出来るんだろうか、そんな気持ちが心の隅にいつもあって。
その思いはあの日、詩が亡くなり一層増した。



