…すぐそうやって子供ってのけ者にする。ふんっ、トラの席座ってやる!
そう仕事用の椅子に座り、狭い部屋の中を見回す。
壁には貼られたシフトや色々な紙。机の上には広げられたままのパソコンに、積み上げられたファイル。
ごちゃごちゃと貼り付けられたメモ用紙に吸殻でいっぱいになった灰皿…それらが、なんだかんだと言いながらもトラがきちんと仕事に励んでいることを知らせる。
(…好きだなぁ、この部屋)
お世辞にも綺麗とは言えなくて、煙草の匂いも漂っている。だけど、この空気が好き。
そうしているとガチャ、とドアが開く。
「…飲み物」
「あっ、わーい。ココアー!」
大地が持ってきたカップを受け取ると、私は早速口をつける。



