その言葉に思い出すのは あの日、お母さんのお葬式の日。 支えるようにずっと、しっかりと繋いでくれていたその手の大きさ。 「お父さん、よく来ているよ」 「え…?」 「お母さんの月命日には必ず、お墓参りに来てる」 「……」 トラ、が…? (そんなこと、私には言ってなかったのに…) 「お墓の前で、いつもお母さんに話しかけているよ」 「お母さんに?」 「あぁ。…君の話ばかり、している」 「……」 お母さんに、私の話を?