「お嬢さん、今おいくつですか?」 「17、です」 「17…もう高校生ですか。大きくなったね」 「…?」 時々お墓参りにはくるけれど、住職さんと会った記憶はない。 にもかかわらずまるで以前から知っているかのようなその口ぶりに、私は首を傾げる。 「君のお母さんのお葬式で経を読んだのは私でね」 「そうだったんですか…」 「まだ幼かった君と若いお父さんがずっと手を繋いでいたのが印象的で…今でもよく、覚えているよ」 「……」