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お寺の中に通された私の前には、テーブルの上置かれたお茶菓子と湯気のたつお茶
「……」
そして向かいに座るのは、穏やかな表情をした住職さん。
「どうぞ。お茶とお煎餅くらいしかなくて若い子の口に合うかわからないですが」
「あっ、すみません…いただきます」
穏やかに言うその人に、私は熱いお茶を一口飲んだ。
「…あの、どうして?」
「朝早くからずっとお墓の前にいたでしょう?どうしたものかと心配で」
「あ…」
見られてたんだ…
気まずく湯呑みをテーブルに置く私に、住職さんはそれ以上問うわけでもなく微笑む。



