ー…
「……」
その夜私は家に戻ることはなく、ポケットに入っていた僅かなお金で近くのネットカフェに泊まり一晩を過ごした。
眠れないまま迎えた朝、電車に乗りやってきたのは先日トラと大地とやって来た場所。
お母さんのお墓がある、お寺。
「…、」
誰かが来てくれたのか、まだ綺麗な花が添えられているお墓の前に座り込んでぼんやりと数時間を過ごしていた。
(お母さん…)
ねぇお母さん、私はどうしたらいい?
一緒に居たい気持ちは私のわがままでしかないのかな。
トラの気持ちも、自分がどうするべきかもわからない。
(わからないよ…)



