「……」 真っ直ぐにこちらを見るその人は、見た感じトラより少し年上か…スーツに身を包んだ爽やかな見た目をしている。 「トラ、こちらは?」 「…日比谷明生と申します」 「…?」 「詩の、元旦那」 「え?」 「…お前の、父親だよ」 「……」 お母さんの、前の旦那さん。 私の、本当のお父さん? 「初めまして…になる、かな」 「……」 そうにこ、と笑うその人…日比谷さんは驚く私にも目をそらすことなく見つめる。