ー… (…色んな気持ちがつまってるお店、か…) その出来事から一夜明けた、翌日。私は夕方の客数の少ないホールで一人、テーブルを拭いていた。 今日は大地が学校の都合で遅刻するらしく、それまでは私が一人でホールだ。 お客さんが少ない時間でよかった、と安心するもののやや緊張感は拭えない。 「ナツ、ハンバーグ出来たぞー」 「あっはーい」 そうトラから差し出されたのは、お皿に乗ったイタリアンハンバーグとライス。