あいのうた




「ご注文お伺い致します」

「あー、カルボナーラとー…」

「はい」



そう注文を聞き取り手書きの伝票に記入をしていると、不意にその人と目が合う。



「…?」

「…あと、ビールで」

「あっ、はい」



けれどすぐに逸らされる視線に、特に気にも止めずその場を立ち去った。そしてカウンター内へと戻ってきた私に、洸くんはボソボソと話し出す。



「あれ、知り合い?」

「へ?ううん、知らない人。どうして?」