「だってもしもそれが原因で大地が刺されたりしちゃったらどうする!?そんなの絶対やだもん!」

「……」

「大地が痛い思いしたりするのは…やだよ」

「…けどそれでお前が怖い思いしてちゃ意味がないだろ」



そう呟いて、大地はそっと体を抱き締める。



「……」





大きな体、力強い腕

聞こえる心臓の音とキッチンの油の匂い。



それらが一気に安心させて、結局こうして甘えてしまう。