「なっ、離せっ…」 「離してやるから、そしたら失せろ」 「…?」 「一生こいつの前に現れない、近付かないって約束しろ!!」 「わ、わかった…わかったよ!!」 「また同じことしてみろ。次は警察に突き出すからな」 「っ…」 低く重い声に鋭い目つき。それらにすっかり怯えた様子のその人は、大地が手を離した瞬間に逃げるように去って行った。 「……」 一瞬にしてその場はシン、と静まり返る。