あいのうた








そして今日もバイトを終えた夜10時頃。



「お先に失礼しまーす」

「あら?今日は彼氏は?」

「きょ、今日は迎え来ない日なので」



そう挨拶を交わして、私はコンビニを出た。外に大地の姿はない。



(…よし)

気合いを入れ夜道を歩き出した所で、待ち構えていたのは今日もスーツを着たその人。



「…今日は一人なの?」

「…は、はい」

「そっか…ようやく僕と二人で話をしてくれる気になったんだね」

「…、」



ニヤ、と笑う顔は先日とは少し違っていて、正常とは言い難いその表情に足が怯みそうになる。



(…怖い、)