「だ、大地!?」 「…知り合い?」 「えっ、…違う、けど」 ついその体の後ろに隠れた私の態度からどういう事態か察したらしい大地は、その人の手を離して私の肩を抱いた。 (わっ…) 力強い腕に、思わず意識はそちらへ向く。 「だっ、誰だお前っ…僕の…僕の彼女にっ…」 「『僕の』?何言ってんだよ。つーかお前こそ誰」 「な!?」 「夏菜は、俺の彼女だけど?」 「!」 彼女!?俺の!? なっ、何を…!?