歳も近いし、大地もナツをそれなりに互いを気にかけてると思う。

けど、ナツがそっち方面に関してはまだまだガキだからなぁ…。



そう頭一つ近く身長差のある後ろ姿を見つめた。



「よし、お湯沸いた…」



沸騰したお湯を使おうとナツは片手鍋を持ち上げた…が、それは先ほど大地が指摘した通り壊れかけていて、持ち上げた瞬間持ち手は外れ鍋は床へと落ちた。



ーガシャーンッ

「きゃっ…」

「!ナッ…」

「夏菜!!」



床に飛び散るとともに、ナツの足元にかかった熱湯。

ヤケドする、冷やさないと、そう俺が動き出すより早く大地はナツの体を抱きかかえ風呂場へと駆け込む。