桃谷さんは、ビーフシチューもサラダも美味しいと言いながら食べてくれた。 作ってくれる彼女はいないんだろうか……。 ふとそんな事が頭を過った。 こんだけイケメンなら彼女がいてもおかしくないような気がするけど……。 「どうしたの?」 「……えっ?」 「ボーとして、何か考え事?」 「あ、いや……」 「何?教えてよ?」 えっ? 彼女いるんですか?なんて聞けるわけないじゃん。 でも目の前にいる桃谷さんは私をニコニコして見ていて。 どうしたらいいの?