背中に何かが乗っかる感触があった。
ゆっくり目を開ける。
あれ?私、いつの間にか寝てたんだ……。
背中にあった感触は毛布だとわかった。
上半身を起こす。
「ゴメン、起こしちゃった?」
コートを脱いでいた桃谷さんが、私が起きたことに気付いてそう声をかけてきた。
「あ、い、いえ……私の方こそ、ゴメンなさい……。お、おかえりなさい」
「ただいま」
コートを脱いだ桃谷さんは笑顔でそう言って私の側に来ると頭を撫でた。
胸がトクンと跳ねる。
「何で子猫ちゃんが謝るの?」
「寝てたから……」
「遅くなってゴメンね。待ちくたびれたよね」
「いえ……」
桃谷さんはそう言って、再び頭を撫でてきた。
「あ、あの、ご飯食べます?」
「うん。着替えてくるね」
「じゃあ、用意しときますね」
桃谷さんはリビングに行き、私はキッチンへ行った。


