晩ごはんは、桃谷さんの好みがわからず、無難に寒いからという理由でビーフシチューにした。
それとサラダ。
ビーフシチューを煮込んでいた火を止めた。
桃谷さんが帰って来たら、また煮込み直せばいいか。
それまで宿題でもして待ってよう。
私はカバンから筆箱と宿題のプリントを出して、リビングのテーブルの上に置いた。
ソファではなく床に座り、宿題を始めた。
静かなリビングにシャーペンを走らせる音だけが響く。
宿題もあっという間に終わり、する事がなくなった。
時計を見ると20時過ぎている。
桃谷さん、遅いな……。
私はテーブルの上に上半身を倒して、ゆっくり目を閉じた。


