不思議そうな顔で俺を見てる子猫ちゃん。
「あ、あの……」
「ん?あぁ、呼び方、気になる?」
「はい……」
そりゃあ、いきなり子猫ちゃんだもんな。
気にならない方がおかしいよね。
「キミの名字が根古谷で、猫。それにキミは背が小さくて子供で、だから子を付けて子猫ちゃん」
まぁ、表向きはね。
でも本当は、俺の可愛いペットの意味での子猫ちゃんなんだけど、それ言っちゃうと軽蔑されて変態扱いされそうだしね。
「子供って、私もう18ですよ?まぁ、背が低いのは認めますけど……」
「三十路近い俺から見たら、18歳は子供だよ」
俺はそう言って子猫ちゃんの頭を撫でた。
「桃谷さんって、何歳なんですか?」
「27」
「えぇ!見えないです!」
「そう?ありがとう」
俺はそう言ってニッコリ微笑んだ。


