寝室のドアをゆっくり開ける。
オレンジの淡い光に包まれた寝室。
部屋の真ん中に置かれたクイーンサイズのベッド。
一人暮らしなのに見栄を張って買ってしまったベッド。
その端っこに、体を丸めて眠る彼女の姿が目に入った。
ゆっくり近付いて、彼女の側まで行った。
広いベッドを1人で寝てるんだから真ん中で寝ればいいのに。
彼女の寝姿を見てると、自然と笑顔になる。
起こそうかと思ったけど、気持ち良さそうに寝ている彼女を起こすのも悪いと思った俺は、起きるまで待とうと、彼女の隣に寝転んだ。
“スースー”と聞こえる寝息。
たまに口元がモゴモゴ動いて、それが可愛く思ってしまう。


