「おとうさんと仲悪い?」
桃谷さんはそう聞いてきた。
「えっ?」
何で知ってるの?
私と継父が仲悪いこと。
「図星?」
私はコクンと頷いた。
「それで家出したのかな?」
彼は私の荷物を見ながらそう言った。
「そう、です……」
大抵の人は面倒な事に巻き込まれたくないと思うはず。
しかも私は未成年だ。
親が警察に捜索願を出して、ここにいる事がバレたら……。
いくら私から泊めてくれとお願いしたとしても、世間の悪者になるのは桃谷さんだ。
「あの、迷惑、ですよね?私、今日はネカフェに泊まるので……迷惑かけてゴメンなさい……」
私はそう言って頭を下げると、ソファから立ち上がろうとした。


