お弁当のご飯もおかずも一粒残らず平らげた。 「ごちそうさまでした」 そう言って手を合わせ、箸をお弁当の容器の中に置いた。 「空容器はこの袋に入れてね」 「はい」 私は言われた通りに空になったお弁当の容器を袋に入れた。 「お茶のお代わり、いる?」 「いえ……」 「そう言えばさ、俺たち自己紹介まだだったね」 「そ、そうですね……」 自己紹介をしてないことには車に乗った時点で気付いてはいたけど、明日には知らない者同士になるんだしいいと思っていたのに……。