桃谷さんは私を腕枕してくれて、頭を優しく撫でてくれた。
「紅茶でも飲まない?」
「はい」
「じゃあ、用意するから着替えたらリビングにおいで?」
桃谷さんはそう言って、私の頭をポンポンとすると寝室を出て行った。
私は上半身を起こして、パジャマに着替える。
リビングに入ると、桃谷さんはお湯が沸くまで換気扇の下でタバコを吸っていた。
「今、お湯沸かしてるからリビングで待ってて?」
私に気付いた桃谷さんはタバコの煙を吐き出してそう言った。
私はリビングのソファに座る。
その時、お尻に硬いものが当たった。
クッションの下に手を入れる。
…………あっ。
求人雑誌……どうしよう……。
そんなことを思ってると、桃谷さんが紅茶を持ってリビングに来た。


