「ちょっとゴメンね」
「はい……」
スマホを取り、画面を見る。
知らない番号からだ。
誰だ?
「はい……」
『悠くん?』
誰?
『桃谷、悠くん、よね?』
「そうですけど……」
少し年配の女性の声。
「あの、失礼ですけど、どちら様でしょうか?」
『◯◯のおばちゃん。覚えない?』
◯◯のおばちゃん?
…………あっ、思い出した。
「覚えてます……」
◯◯のおばちゃんは親父の妹。
俺の叔母にあたる人。
叔母は◯◯町に住んでいたから◯◯のおばちゃんと呼んでいた。
てか、もう親父の親戚になんて何十年も会ってない。
なのに何で今さら?
何で俺の携帯番号を知ってるわけ?


