「アリス?どうしたの?」
シャーペンを持ったままボーとしているアリスに声をかけた。
「えっ?あ、う、ううん。何でもないです……」
アリスは少し慌てたようにそう言って、数学のプリントの問題を解いていく。
数学のプリントをチラリと見る。
難しそうな問題が沢山並んでて、目がチカチカしそう。
「凄く難しそう。俺、高校に行ってないからよくわかんないや」
「私もあまりよくわかってないです」
アリスはそう言ってクスクス笑った。
「ねぇ、休憩しない?疲れた時には甘いものだよね。新作のケーキ、試食して欲しいな」
「えっ?私が試食して大丈夫なんですか?私、素人ですよ?」
「素人だから試食してもらいたいの。お客さんの立場で食べてもらいたいから」
「なるほど。いいですよ!」
「ダイニングテーブルに用意してあるから」
「はい」
アリスはその場に立って、ダイニングに行き椅子に座った。
俺はキッチンで紅茶を淹れる。
「わぁ!凄く美味しそう!」
アリスはダイニングテーブルに置かれたケーキを見て声を上げた。


