今日からキミは俺のペット♡





「こらこら、アリスが困ってるだろ?」



桃谷さんはそう言って、私と千夏さんの手を離した。



「千夏はもうホテルに帰りなよ」



千夏さんはホテルに住んでるの?



「まだ帰らないよ。もう少しこの辺を見学してからね。あっ!そうだ!アリスちゃん?」



「えっ?な、なに?」


「この辺、案内してよ!」


「えっ?」


「千夏、いい加減にしろって!」



桃谷さんは千夏さんに少しキツい口調でそう言った。



「何で?いいじゃん」


「あ、あの……ゴメンなさい……私、これから人と会う約束してるから……だから……」


「えー!そうなの?残念」



千夏さんはそう言って寂しそうな顔をした。



「ゴメン、なさい……」



私はそう言って頭を下げて、その場から立ち去るように離れた。


重い足を必死に前に出す。


その場にいたくなかった。