今日からキミは俺のペット♡





「お待たせ」



運転席に乗り込む桃谷さん。


顔を見る。


傷付いてない。


あの人は女だろうが、子供だろうが気に入らなければ手を上げる人だ。



「あの、大丈夫でしたか?」


「うん」



良かった。



「本当はさ、殴られる覚悟で行ったんだ」


「えっ?」


「未成年を男の家に住まわせてるんだからね。でもね、逆にアリスの事をお願いされて拍子抜けしちゃった」



桃谷さんはそう言ってクスッと笑った。



「継父に、ですか?」



あの人が頭を下げるなんて信じられない。



「あー……おとうさんは、黙ったままだったよ」


「そうなんですね」



黙ったままでも何でも桃谷さんが手を上げられなくて良かった。