しばらくして桃谷さんが寝室に戻って来た。
「アリス?起きれる?」
「はい……」
私は体を起こした。
体が鉛のように重い。
それに加え、体の節々が痛くて頭がガンガンする。
「リンゴ、摩り下ろしてきた。少しだけでもいいから食べて?」
桃谷さんはそう言って、ベッドの縁に座る。
「はい、あーん」
桃谷さんがそう言ってスプーンを私の口元に持ってきた。
「1人で食べれますよ?」
「あ、ゴメン……つい……」
桃谷さんが私にお皿を渡してきた。
摩り下ろしリンゴを一口食べる。
甘酸っぱくて美味しい。
「美味しい?」
「はい」
「俺が子供の頃、熱出したらこれだったんだよね」
「うちは桃缶とバニラアイスでした」
「そうなんだ」
「はい」
摩り下ろしリンゴを半分ぐらい食べて、お腹がいっぱいになった。
「ごちそうさまでした」
「もういいの?」
「お腹、いっぱいです」
桃谷さんは私の手からお皿を受け取り、寝室を出て行った。
私は座っているのが辛くて、ベッドに横になった。


