あいつが何で今頃、俺に会いに来たのかわからなかった。 駐車場に行った時……。 「悠か?」 そう声をかけてきたあいつ。 何年も会ってなかったのに、顔さえ忘れていたのに……。 あいつの声を聞いて背中がゾクリとした。 蘇る悪夢。 二度と会う事ないと思っていたのに……。 何で今更……。 もし、あの時、アリスが俺を止めなかったら……。 俺は確実に、あいつを殺していた。