今日からキミは俺のペット♡




桃谷さんはコートのポケットから財布を出し、その中から、お札を何枚か出すと、お父さんに向かって投げつけた。


床に散らばるお札。



「それやるから、さっさと失せろ!俺の前に二度と現れるな!」



桃谷さんはそう言って、私の手を振り解く。


お札を拾うお父さんを氷のような冷たい目で見下ろしていた。


そして何も言わず、私の横を通り過ぎて車に乗ると、そのまま駐車場を出て行ってしまった。