「オーナー!めちゃくちゃ吹雪いてきましたよ!」
香取くんがそう言いながら店に入って来た。
髪が濡れている。
ガラス張りのドアからわかるくらい吹雪いてるのが見える。
って、そんなことより香取くんの後ろにいる人の方が気になった。
30代前半くらいの女性と4歳くらいの女の子。
多分、親子かな?
「香取くん?そちらは?」
「あっ!店の前にいらっしゃったお客様で、声をかけてたらケーキを買いに来たけど、クローズの看板が出てたので帰るとこだったみたいで……」
「そうなんだ」
女の子はガラスのショーケースに入った残りのケーキを見て「わぁ!」と声を上げていた。


