今日からキミは俺のペット♡





「アリスの作ったケーキ……」


「うん……」


「あのケーキ、死んだ母親が作ってくれたケーキと似てたんだ……」


「えっ?」



私は桃谷さんの方を見る。



「前に話したことあったよね?アリスがオムライスを作ってくれた時に……」



私はコクンと頷いた。



「オムライスも思い出の味なんだけど、ケーキはもっと特別で……」


「そうなんですか?」


「母親のケーキがあったから、今の俺があるんだ……。それくらい母親が作ったケーキに思い入れがあって、でも母親が死んでから二度と食べる事はないと思ってたのに……」



桃谷さんはそこまで言うと、私の手をギュッと強く握ってきた。



「ゴメンなさい……私、何も知らなかったから……」


「違う。アリスは悪くないよ。寧ろ母親のケーキが食べられた事が凄く嬉しいんだ。作ったのはアリスなのにな」



桃谷さんはそう言って力なく笑った。



「男のくせに母親のことを思い出して泣くなんて、情けないよね……」


「そんなことない!」



桃谷さんの涙は凄く綺麗だよ。