少し俯いていた桃谷さん。 その目からポロポロと大粒の涙が零れ落ちていた。 「あ、あの、ゴメンなさい……不味かったですよね……」 泣くくらい不味いものを食べさせてしまった。 「ち、違うんだ……」 「えっ?」 「ゴメン……」 桃谷さんはそう言って席を立ち、そのままリビングを出て行ってしまった。 一口食べただけのケーキと少し冷めてしまった紅茶。 桃谷さん、どうして……。