あっ……。
いた!
絵本のコーナー。
カーペットが敷いてある絵本コーナーはカーペット前で靴を脱ぐ決まりになっている。
低い本棚が周りを囲み、真ん中で子供達が自由に本を読めるようになっているその場所にアリスはいた。
座って本を読むアリスの周りに小さな子供達がいる。
笑顔で絵本を読むアリス。
それを真剣な顔をして聞いてる子供達。
柔らかい笑顔のアリスを見て凄く胸がドキドキしていた。
「アリス!」
俺は絵本を読んでいるアリスに声をかけた。
それに気付いたアリスは絵本から俺に目を向けた。
周りの子供達も俺を見る。
驚いた顔のアリスだったけど、少しだけ恥ずかしそうに目を伏せた。
「アリス、帰るよ」
もう少しだけアリスの読み聞かせを見ていたかったけど、俺はそう声をかけた。
絵本を閉じるアリス。
優しい笑顔で子供達の頭を撫でて、子供達の保護者に会釈をして絵本を本棚にしまうと、俺の方に来た。


