「隠さなくてもいいのに」 「……サプライズ」 アリスが呟くようにそう言った。 「桃谷さん、3日間ずっとお仕事で忙しくて、今日は休みだって言ってたので、お疲れ様の意味を込めて夜にサプライズで出したかったんです……」 「えっ?そうだったの?」 「はい……」 「ゴメンね……」 俺はアリスの頭を撫でた。 アリスは首を左右に振る。 「凄く嬉しいよ。早く食べたいけど夜まで取っとくね」 アリスが作ってくれたケーキ。 食べるのが楽しみだな。