「バイトは、元々いたバイトの人が風邪で来られなくて、それで今日明日と私が代わりにバイトをする事になったの……」
「うん……」
「私、杏の事は親友だと思ってる。でもね、ずっと話せなかった……杏に対して嘘を付いてるのが凄く苦しかった……」
「アリス……」
「杏、ゴメンね……。私、杏のことずっと騙してた。親友なのに……ゴメンね……本当にゴメンなさい……」
私は杏に頭を下げた。
嫌われても仕方ないと思った。
「アリス、顔上げて?」
恐る恐る顔を上げる。
杏は絶対に怒った顔をしてると思っていたけど、目の前にいる杏は笑顔で……。
「アリス、話してくれて、ありがとう」
そう言って笑ってくれたんだ。


