ロッカールームから出て来たアリスを見て、俺の胸はトクンと高鳴った。
メイド服風の制服を着て、いつも下ろしていた長い髪をお団子ヘアにして、制服のブルーに合わせ、お団子のところにブルーのリボンをしているアリス。
「オーナー、どうですか?可愛いでしょ?」
「あ、うん……」
真奈ちゃんにキッチンに連れて来られたアリスは恥ずかしそうに下を向いていた。
俺も恥ずかしくてアリスを直視できない。
「アリスちゃん、あまり時間がないけど、いろいろ教えるからこっち来て?」
「はい」
真奈ちゃんにそう言われて、アリスは小さく返事をするとキッチンを出て行った。
「アリスちゃん、めちゃくちゃ可愛いっすね!」
「うん。マジで可愛い」
香取くんと高森くんはそう言ってニヤニヤ笑っていた。
「高森くん、香取くん、アリスにちょっかい出したら、殺すよ?」
俺はそう言って2人に笑顔を見せた。