開店30分前。 店のドアが開く音がした。 「申し訳ありません。まだ開店時間ではないんですよ。開店は10時からで……」 ホールの準備をしていた真奈ちゃんがそう言ってるのが聞こえた。 「あ、あの……私……」 真奈ちゃんが少し困った顔をしている。 俺はキッチンからホールに出た。 「よく来たね。アリス」 少し俯いていたアリスに俺はそう言って笑顔を見せた。