「どこ行ってたんっすか?」
キッチンに戻った俺に香取くんはそう聞いてきた。
「ホールのバイト頼みに電話して来た」
「誰にですか?」
「香取くん、ありがとう。持ち場に戻っていいよ」
俺はそう言って、香取くんと交替する。
持ち場に戻る香取くん。
「子猫ちゃんに頼んだ」
「子猫ちゃん?」
不思議そうな顔をする香取くん。
「子猫ちゃんって、前に話してた子猫ちゃんですか?」
高森くんが話しに入ってくる。
高森くんもそう言いながら不思議そうな顔をしていた。
「そうだよ。ほら、忙しい時には猫の手も借りたいって言うだろ?」
俺はそう言ってクスッと笑った。


