今日からキミは俺のペット♡





「生活費は母親の安いパート代で賄われていたから、あまり裕福じゃなかったんだけど、母親のお給料日の晩ご飯が必ずオムライスだったんだ」


「そうなんですね。だから、おふくろの味なんですか?」


「うん。でもケチャップライスは鶏肉じゃなくてウインナーで。赤いウインナー知ってる?」



俺がそう聞くと、アリスはコクンと頷いた。



「鶏肉の代わりに赤いウインナーで、あとは玉ねぎとグリンピースが入ってて、俺、グリンピース嫌いだから避けて食べてたら怒られてたんだよね。卵もさフワフワじゃなくて薄焼き卵で、その上にケチャップで絵や字を描いてくれたりして、それが楽しみで仕方なかったんだ。アリスのオムライス食べたら思い出しちゃった」


「お母さんはお元気なんですか?」


「俺が15の時に死んだよ。過労でね」


「えっ……あっ、えっとゴメンなさい……」



アリスはそう言って頭を下げた。


顔を上げたアリスの目に涙が溜まってる。



「謝らないでいいよ」


「でも……」



アリスが瞬きすると涙がポロポロと零れ落ちた。


俺は手を伸ばして、アリスの頬にそっと触れた。


ビクンと肩が揺れるアリス。


キミは優しい子だね。


俺の昔話を聞いて泣いてくれるなんて……。