「いただきます」
俺はそう言って手を合わせてオムライスを一口食べた。
アリスが俺をジッと見てる。
「美味しいよ」
「本当ですか?」
「うん」
「良かった」
アリスは安堵した表情を見せて、オムライスを食べ始めた。
「俺のおふくろの味ってオムライスなんだよね」
「えっ?」
アリスがオムライスを食べている手を止めた。
「俺の家、あまり裕福じゃなかったんだよね。親父は仕事人間でさぁ。家庭より仕事優先の人で仕事のストレスを家族にぶつけるし、生活費もロクに入れないくせに誰のお陰で生活出来てると思ってんだ!とか偉そうに威張ってるような典型的なクズ人間で……」
俺はそう言ってクスッと笑った。
けど、アリスは笑うどころか少し悲しそうな顔をして俺を見ていた。


