「誰でもいいからとは言えないけど、趣味でお菓子作りしててプロ並みに上手いヤツとかいるじゃん？そういう友達いたら連絡してみてよ？あと高森くんと香取くんは製菓の専門学校出てるから、その同級生とか後輩とか。俺も知り合いに連絡してみるよ。時給弾むし、3日間終わったら飯食いに連れて行ってあげるってのも忘れずに伝えといてね」
「わかりました」
「了解です」
もし人が増えたら今年も去年と同様に22日からの泊まり込みで大丈夫だな。
それから今日の反省会をして、明日の予定などを話し合い、紅茶と残り物のケーキを食べてミーティングは終了した。
最後に店を出るのは俺。
戸締りや火の点検をしてから店を出る。
シャッターを閉め、鍵をかけた。
駐車場に向かいながらアリスに『これから帰るよ』とLINEを入れた。
