今日からキミは俺のペット♡





「ねぇ?アリスは好きな人いないの?」



杏にそう言われて飲んでいた紅茶を吹きそうになった。



「えっ?わ、私?」


「うん」


「私は……」


「いるの?」



私は首を左右に振った。


本当は、桃谷さんの事が……。


でも杏には言えなかった。



「いないの?」


「うん……」



私の頭に桃谷さんの顔が浮かび、胸がドクンと跳ね上がった。



「まぁ、確かにアリスって恋愛に興味なさそうだもんね」


「何、それ」



私はそう言ってクスクス笑った。