「…らや…」
「空や」
「ん?…ばあちゃん?」
あれ?
気がついたら、俺は家にいる。
なんで?
キョトンとしていると
「大丈夫かねぇ?体は」
「うん、大丈夫のはず」
曖昧な答えかたにばあちゃんは
「お前さん、何をしてんだか」
「えっと…」
どう説明したらいいか分からない。
「神は見るとこができたか?」
「…いや、見つけられなかった」
「そうか、残念だったな」
そういい、ばあちゃんは、部屋を出て行った。
未花…か。
不思議な神だったな。
少女の事は、しばらく誰にも話さないでおこう。