神桜の約束

祭り当日。
俺は神桜の下に来ていた。
今はだいたい7時くらい。
「未花、迎えに来たぞ」
返事がない…あれ?
「おい、未花?」
ガチで返事なし、どこ行きやがった。
いきなり視界が暗くなった。
「ばぁ!びっくりした?」
未花だ…何をしてんだか…
驚かせたつもりか知らねーけど全然驚いてねーから。
「はいはい、でいけんのかよ」
俺は振り返った。
ドキッ!
は⁈
「な、何だよその格好は⁈」
「へへ、可愛いでしょう?」
未花は、黒の桜の花柄が描かれた浴衣を着ていた。
「どこで、手にいれたんだよ!」
そんなのさすがに持ってなかっただろがー!
「神桜が作ってくれたんだ!」
は?今なんと?
作ってくれた?
「どうやったらそんなもん作れんだよ」
「だから、神桜が作ってくれたんだよ!
正確には桜で作ってくれたんだ」
へー…
何でも出来んだなおい、神桜。
なんか、恐ろしくなってきたわ…
「そんな事より早く連れって!祭り!」
俺の事はほっといて自分のことかい…
「あー、はいはい…連れていくから」
そう言って、未花を連れて祭りに急いだ。