「君のことはよく知らない。だからいろいろ聞こうと思って呼んだんだ。上木聡君」

「何で…」

と彼が話してる最中に秘書がお茶を持ってきた。

「聞きたいことはたんさんあるだろうと思うが、まぁ座って話そう」

そう言うと今度は素直に座った。

それは彼女の名前が出たからでもあった。

「如月マリアのことは知ってるね」

そう言って山崎はお茶を啜った。

彼が彼女の名前を聞いて、興味を抱かない訳がないことはわかっていた。