「…ごめんな?」

『大丈夫だって!』

「……泣きたい時は泣けょ」

そう言って綺羅は
電話を切った。

ウッ…グスッ

廉兎…会いたいょ
戻ってきてょ…

私はたくさん泣いた後
部屋に戻った

来夢は既に
ベットに入っていた。

私は音を立てずに
ベットに入った

その夜また夢を見た

「紅羅…」
廉兎が私の名前を呼んでいる
どこにいるの…?
ずっと一緒って言ったじゃん…
いなくならないって言ったじゃん…
お母さんとお父さんが
いなくなって
光を失くしていた
私に光を与えてくれたのは
廉兎だった…
俺はいなくならない…って
言ったのに…

「綺羅!」

パチンッ

私は目を覚ました。

目の前には
来夢がいた。

「お前すっげぇうなされてたぞ…」

『ははっ…ちょっと顔洗ってくる』

私は逃げるように
バスルームに行った