楷さんと濰は
行ってしまった。

「楷に惚れたか?笑」

薆先輩が
冗談で聞いてきた。

『惚れませんょ!』

「ははっ笑 じゃ部屋入るかっ」

ガチャ

部屋に入ると
中は結構広かった。

私が使うのは右側か…

「来夢ー」

ガチャ

っっっっ!

来夢と呼ばれた人は
バスルームらしき部屋から
半裸の状態で出てきた。

私は見ないように
俯いた。

「こいつがルームメイトすか?」

「そぅだよ」

「ふぅん…月野 来夢。よろしく」

『暁月 綺羅です!』

「じゃ俺は仕事があるから!綺羅っまた詳しくは帰って話す」

そう言って、薆先輩は
部屋から出て行った。

今この状況で二人きり…

私は男!

「突っ立ってないでどっか座れば⁇」

顔を上げると
もう服を着ていた。

さっきは見ないようにしてたから
顔は見てなかったけど
改めて見ると美形だな…
柔らかそうな茶髪…

それに…

「見んなよ」

性格悪っ!

『見てねぇし!』

言い返してやった!笑

「フッ…」

こいつ鼻で笑いやがった。
ムカつく‼